ICタグ(RFIDタグ)は文字通りICチップを搭載したタグ(荷札)です。 ICタグは携帯型メモリーの一種ですが、SDメディア、USBメモリーのように接触式ではなく、無線通信、非接触でICチップのデータを読み書きすることができます。

  ICタグにおいては、ICチップはアンテナに接続されています。 アンテナはフィルムなどの表面にアルミ、銅のエッチング、または、銀インキによる印刷方式で形成します。 アンテナの役割はICタグリーダーが発射した電磁波を受信してICチップに起動電力を供給すること、 コマンド、データを受信してICチップに読み書き認証などの動作を行わせることです。

  ICチップのデータはアンテナに当たって反射した電磁波に乗せてICタグリーダーへ返信されます。 このようなICタグをパッシブ型タグと呼び、 このほか、タグに電池を搭載したセミパッシブ型、アクティブ型のICタグがあります。 ここではパッシブ型のICタグを中心にご説明します。
 ICタグはバーコードにくらべて大容量でデータの書き込み、書き換えが可能。通信距離が最大10mで、複数のタグを一括で読むことができます。 また、紙、プラスチックなどの電波を透過する容器の外から、内部のICタグの情報を読むこともできます。このような、光学式のバーコードにはない、ICタグの特性を生かした様々な用途にRFIDの導入が進んでいます。

  ICタグは用途に応じて、ラベル、カード状のもの、樹脂、ゴムで固めて耐久性を向上したコイン状のものなど、様々な形状のものがあります。 通常のICカード(非接触ICカード)は、本人認証だけでなく、銀行、商店、交通機関での決済にも使用されますが、ICタグはIDと関連情報の記録メディアという位置づけです。
  13.56MHz(超短波)帯の電磁波を使用する非接触ICカードおよび、短距離通信型ICタグ(最大1m)が最も普及しています。アルミ製コイル形状のアンテナを使用し、電磁誘導方式で起電力とデータ通信を実現します。ICチップはISO/IEC15693および、ISO/IEC14443で標準化されています。

  125KHz(短波)帯
の電波を使用するICタグは巻き線コイルによるアンテナを使用し、家畜用IDタグとしてISO11784/85で標準化されています。ICタグの導入で有名な回転寿司の例も皿の裏面に125KHz帯巻き線タグを適用しています。

  2.45GHz(マイクロ波)帯
(無線LAN等と共用の電波帯域)を使用するICタグは、小サイズ(4cm)のアンテナで、最大2mの通信距離を実現しています。
  UHF(極超短波)帯を使用する長距離通信型ICタグ(最大10m)は、すぐれた通信性能で、今後の普及が期待されています。 これまでに、携帯電話との干渉回避、および、ICタグリーダー間の干渉回避のために、電波法が二度に渡って改正された結果、本年7月から、海外の進んだ干渉回避技術の適用が認められるようになりました。 これにより、UHF帯ICタグによる本格的な運用が可能になっています。 
UHF帯ICタグはISO/IEC18000-6 typeB&C 、および、EPCグローバルのEPCクラス1Gen2で標準化されています。
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